人間は誰一人として、一度も病気をしない人は居ません。生後半年間ほどはお母さんの免疫をもって過ごした赤ちゃんも、それからは自分の抵抗力で様々な外敵と戦って成長していきます。病気と一言で言いましても、風邪のような軽いものから、生命に関わるような重いものまで様々あります。
「健康で何より」
「体が資本」
「体あってもの物種」
などという言葉がありますが、どれもみな健康な体に対する大切さを意味した言葉ですね。人生色々な出来事がありますが、まずは健康、それがなければ始まらないということだと思います。
しかしながら、生まれてきた時点から健康に不安を抱えていたり、突然な難病に悩まされるような方も沢山おられます。健康な方は、何でもない普通である状態であることに感謝する事が大切ですが、なかなか人は病気になったときに初めて、健康の有りがたさに気がつくものですね。 生まれつき病気であること、途中から長い病気にかかること、そして生死に関わる重い病気にかかること・・・これらには全て病気を通していろいろな心の葛藤や気分の不具合、そして後悔や苦しみ色々と経験します。そして、金銭的な出費も多くなりますし、長期で仕事をしなければ生活にも影響が出てきます。結局、病気をすることによって、健康だったときには考えもしないような想いを経験=勉強することになるのです。
人間は皆、こうして病気をすることによって人生経験を積んでいくのです。わたしの知り合いに大変なお金持ちの方がおられます。それは、人生を最後まで過ごすためには余りある十分な財産を持ち、家族にも恵まれ外から見ると何一つ不自由のない生活をされていました。その方と先日お会いしたときに言われた言葉が「一番大切なのは健康ですよ、お金なんかいくらあってもどうしようもないよ」と呟かれていたのが印象的です。 人生という期間を通して病気を経験し、ましてや人生の最後は多くの方が病気で最後を迎えるということになるわけですが、生きている意味、それは様々な経験をするという事他なりません。楽しい喜ばしい経験はもちろんですが、病を通して苦しい想いを経験し、より1格上の人間になれることを目指すためにもこのような事がおこるのです。