「永遠に美しく」という、永遠の命についての映画があったり、クレオパトラは永遠の美の為に恐ろしいことをしていた、というような噂があったり、「美」や「命」に対しての人間の欲望は留まることを知りません。誰しも、ずっと若くて自分が一番輝いていたことの姿のままでいたいものですし、永遠に美しい肌でいたいものです。
しかしながら、人は皆、死という宿命を平等に持って産まれてくるのです。誰一人として、どんな富豪でも、有名人でも、道徳者でも永遠の命を持つものは居ません。
人は産まれてから、様々な経験をします。喜怒哀楽、就学や結婚など人生のイベント、様々な経験をするなかで人々は、経験という人生の修行を積んでいきます。そして、最後には「死」を迎えます。大抵の方は、それまでに「老い」や「病気」といった苦しみを経験して最後を迎えることになります。従って、老いることも一生のうちでは大切な経験なのです。人は皆、有限です、だからこそ有意義に生きていく値打ちがあるのです、生きているということは素晴らしいことです。